「貯蓄ゼロ」の人が増加している

 

「貯金ゼロ」の人の割合が増加している。

 

金融広報中央委員会が行った調査によると、金融資産保有額が「ゼロ」と答えた人の割合は以下のとおりである。

 

20代 ー 43.2%

30代 ー 31.1%

40代 ー 35.5%

50代 ー 41.0%

60代 ー 29.4%

 

年代ごとに持つ意味は異なってくる。

 

2,30代は貯金がなくても使う分だけお金を稼いでいるならば問題ないだろうか。いや、支出額が仮に税金や社会保障費等が多くなっているならば自由に使えるお金は少ない(可処分所得)。

 

3,40代の場合は子どもの教育費や住宅費(住宅ローン)等の支払いがあるならば収支がトントンで貯金がないのも致しかたないだろうか。いや、この世代(もしくはこれ以降の世代)は老後に貰えるお金は減少するだろう。インフレも重なると働いている内に貯金を殖やさないと厳しい。

 

50代はどうだろうか。人生における大きな支出はある程度済ましているので問題はないだろうか。いや、老後を迎えるまでの時間を考えるとそれまでに蓄えるための期間は短いと言っても良い。

 

60代で年金を受給する年齢に達しているならば問題ないだろうか。いや、年金による収入と1か月あたりの支出額は支出額の方が多くなるというデータがある。

 

この問題に限らず、多くの場合世代によってその問題に対する見方が変わってくる。

どのように解決策を講じるか、それにより恩恵を得る結果になるのは誰なのか。