2021年7月1日 / 最終更新日時 : 2021年6月25日 index ふれあい通信 暮らしの中の要注意【乳幼児編】 暮らしの中の思わぬ危険は、小さな子どもにとっても同様です。運動機能の発達とともに、ハイハイをしたり物つかんだり、つかまり立ちをしたりといろいろなことができるようになります。 それとともに窒息・誤飲事故や転倒・転落事故、やけど事故にあうおそれが出てきます。 ここでは、10年間で約2,000件という乳幼児のやけど事故について紹介します。 乳児のやけど事故事例 消費者庁には次のようなやけど事故が寄せられています。 [●事例1]炊飯器の蒸気に触れてやけど(1歳) 保護者が炊飯器でご飯を炊いていたところ、横に立っていた子どもが炊飯器から出ていた熱い蒸気に触り、額と指にやけどを負った。 [●事例2]炊飯器を倒し、こぼれた熱いおかゆを浴びやけど(0歳) 食器棚の引き出し式の下段(高さ50cm)に炊飯器を置き、おかゆを炊いていた。保護者が音と子どもの泣き声で気づいて見ると、炊飯器のふたが開いておかゆが床にこぼれ、子どもが倒れていた。子どもが炊飯器につかまり立ちして炊飯器ごと転倒したものとみられる。子どもは顔面、腕、足にやけどを負った。 [●事例3]電気ケトルを倒しこぼれた熱湯でやけど(1歳) テーブルに置いた電気ケトルのコードを子どもが引っ張ったためケトルが転倒し、こぼれたお湯を浴び、子どもが手、指、腕から背中にかけてやけどを負った。 [●事例4]グリル付こんろに触ってやけど(10か月) グリルで魚を焼いていたところ、子どもがつかまり立ちをして高温になったグリルに手をついたため、手のひらにやけどを負った。 事故防止の為に こういったやけど事故の危険性を、次のようなポイントから点検してみましょう。 ○炊飯器、電気ケトル、電気ポットなど ベビーゲートなどを利用して、使用する場所に乳幼児が近づかないようにする。使用中にふたが開かない、転倒しても中身がこぼれにくい製品を使う ○グリル付こんろ グリルの使用中はもちろん、使用後も十分に冷めるまで子どもを近づけないようにする。製品によっては複層ガラスを用いるなどして高温になりにくいグリル扉を使ったものや、そうしたグリル扉に交換できるものがあります。 ○アイロン 子どもが使用中や使用後のアイロンに触った、子どもがアイロンのコードを引っ張って倒れた本体やこぼれた熱湯でやけどをした、といったケースがあります。 アイロンを使用する際は子どもを近づけさせない、使用後も十分に冷めるまで子どもの手が届かないところに置く、といった配慮が大切です。 ○テーブルクロス 子どもがテーブルクロスを引っ張ったり、つまずいたりして、上に置いた熱いスープやみそ汁、カップ麺、コーヒー・お茶などを倒して、やけどをすることがあります。熱いものをテーブルや調理台に置く際には、子どもの手が届かないようにしましょう。 こうした情報をもとに、危険がどこに潜んでいるか、安全のためにどのような対策をすればよいかをぜひご家族でチェックしてみてください。 「子どもの事故防止ハンドブック」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_002/「子どもの事故防止カレンダー2021.4~」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/assets/consumer_safety_cms204_210401_01.pdf「0~1歳児のベッドからの転落事故に御注意ください!」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_041/assets/consumer_safety_cms204_20201113_01.pdf