狙われるウェブカメラ 万全の対策を!

 

テレワークを利用し自宅で仕事をするケースも増えていますが、懸念されるのが、ウェブカメラを覗き見されたり情報を盗まれるサイバー攻撃の増加です。

 

IoTとは

あらゆるものがインターネットでつながるIoT。IoTとはInternet of Things(モノのインターネット)の略になります。

IoT技術の進展により、冷蔵庫やエアコン、スピーカーなど家庭の電化製品もインターネットにつながるようになりました。

家庭の中にも様々なIoT機器が増え、より便利になる一方で、IoT機器はサイバー攻撃の標的として狙われています。

 

 

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)によると、2019年に観測されたサイバー攻撃関連通信はなんと3,279億件

およそ半数がウェブカメラルータなどのIoT機器を狙ったものです。

 

実際に2016年には、「Mirai」というマルウェア(悪意のあるソフトウェア/ウイルス)に、世界中で何十万台ものウェブカメラやルータなどのIoT機器が感染し、乗っ取られたIoT機器による大規模なサイバー攻撃(DDoS攻撃)が発生。

 

これにより、アメリカでは大手SNSや動画配信サイト、新聞社やショッピングサイトなどのサイトへのアクセスが困難となり、社会や経済活動に大きな影響をもたらしました。

 

IoT機器は、性能が限定されている、設置後あまり管理されない、長期間使用されているなど、サイバー攻撃に狙われやすいという特徴があります。

 

こうした特徴のため、知らないうちにサイバー攻撃に加担してしまったり、情報を盗まれたりする危険があります。

そのようことを防ぐため、次のようなセキュリティ対策を万全に行う必要があります。

 

家庭のIoT機器へのサイバー攻撃を防ぐには

●不審なメールや添付ファイル、リンクは開かない

 

●パスワードは複雑なものに変更する

 

●ソフトウェアは常に最新のものにする

 ソフトウェアは定期的にアップデートしましょう。自動更新機能がある場合は有効化しておきましょう。

 

●使用していないIoT機器はインターネットに接続しない(電源を切る)

 インターネットの接続を必要な場合に限ることでマルウェアの感染活動に対する影響を最低限に抑えることができます。

 また、マルウェアによっては電源を切ることでリセットされ駆除される場合があります。

 

●ウェブカメラは使わないのであれば無効にする、物理的にふさぐ

 Windowsの場合は、「コントロールパネル」から「ハードウェアとサウンド」を開き、

 「デバイスとプリンターの項目」にある「デバイスマネージャー」でカメラを無効にすることができます。

 

 シール等でカメラを塞いでしまうという手もありますね。

 

 

少しでも心配な方は、家庭で利用されているカメラ付ノートパソコンやIoT機器の状況を今一度確認してください。