特殊詐欺が巧妙化!親子で対策を

 

新型コロナウイルスの影響により、家で過ごす時間が増えたという方も多いと思いますが、固定電話をきっかけにした特殊詐欺の被害が後を絶ちません。

中でもキャッシュカードを狙った詐欺が多発。

被害者の9割近くが65歳以上の高齢者で、「自分はだまされない」と思っていた方がほとんどです。

高齢者だけに対策を任せるのではなく、若い世代の方々も特殊詐欺を防ぐための対策や手口を知り、親子で互いに注意喚起し大切な財産を守りましょう。

 

目次

  1. 最近の特殊詐欺の手口とは
  2. 対策1
  3. 対策2
  4. 対策3
  5. 困ったときの相談窓口

最近の特殊詐欺の手口とは

オレオレ詐欺などの特殊詐欺は、面識のない不特定多数の人に電話をかけるなどして現金やキャッシュカードなどをだまし取る詐欺です。

その始まりのほとんどは、家庭の固定電話機にかかってくる一本の電話。

電話をかけてくるのは詐欺のプロで、電話先の名前や住所、家族構成などを把握している場合があり、手法や手口も巧妙化しています。

特に、昼間に在宅している高齢者が中心に狙われています。

 



■キャッシュカード詐欺盗

最近、被害が増加しているのは、キャッシュカードを狙うもの。

警察官や銀行員などを偽り、「キャッシュカード(銀行口座)が不正に利用されている」「預金を保護する手続をする」などと電話で嘘の説明した後、「キャッシュカードの確認に自宅までうかがう」といった名目で、詐欺犯人が自宅を訪れます。

 

そして「暗証番号を書いた紙とキャッシュカードを封筒に入れください」などと言って、被害者が目を離したすきに、あらかじめ用意しておいた偽のカードと本物のカードをすり替えて盗み取る手口です。

その後、被害者が気づかないうちに口座から現金を引き出します。

 

警察官や銀行員などが暗証番号を聞いたり、キャッシュカードを封筒に入れさせることは絶対にありません。

 

 

■預貯金詐欺

別の方法では、自治体や税務署の職員などと名乗り、新型コロナの緊急救済措置の給付金医療費等の払い戻しがあるので、キャッシュカードの確認や取替えの必要があるなどという口実で自宅を訪れ、キャッシュカードをだまし取る詐欺です。

手続きのために暗証番号を教えてほしいなどと要求されますが、絶対に他人に暗証番号を教えてはいけません。

キャッシュカードや暗証番号を要求するのは、すべて詐欺です。

 

 

対策1

それでは、ますます巧妙になっていく特殊詐欺に、どのように対策を立てていけばいいでしょうか?

 

「防犯機能を備えた電話機を活用」

着信音が鳴る前に電話をかけてきた相手に「この通話は防犯のため録音されます」などと警告する機能を備えた電話を使うと気がつかないうちに迷惑電話を撃退でき安心です。

また、番号未登録者からかかってきたときは、警告ランプとともに「迷惑電話に注意してください」などの警告を促したり、着信を拒否したりできるなどの機能も。

そもそも詐欺の電話がかかってこないように対策することで、被害に遭うリスクを大きく減らすことができます。

 

 

対策2

「自宅にいるときも『留守番機能』を設定」

防犯機能を備えた電話機ではない場合は、日ごろから留守番機能を設定しておき、電話の相手を確認してから電話に出るなど、できるだけ犯人と話す機会をつくらないようにしましょう。

ひとたび電話口で話を聞いてしまうと被害に遭うリスクが高まります。

また、電話に出てしまっても、慌てずおかしいと思ったら、すぐに電話をきりましょう。

 

 

対策3

親子で離れて暮らしている場合、こまめに電話をするなど、親子のコミュニケーションを密にしておきましょう。

特に用事がなくても、互いに「元気にしている?変わったことはない?」などと相手の様子を聞いたり、「最近、こんな手口の詐欺が増えているらしいよ」などと特殊詐欺の手口や対策などを話題にしたりしてみましょう。

また、家族にしかわからない合言葉を決めておきましょう。

例えば、「今度どこに連れて行ってくれるの?」「中学生のときの部活は?」「妻の旧姓は?」などで、家族を名乗る電話でも、まず最初に合言葉を確認してください。

 

 

困ったときの相談窓口

○電話での相談
・警察相談専用窓口 #9110
(電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります)。
・消費者ホットライン 188
(最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口につながります)。

 

○ウェブサイトでの相談
・警察庁 インターネット安全・安心相談
https://www.npa.go.jp/cybersafety/