乳幼児や高齢者、 持病・アレルギーのある方へ備蓄の配慮

 

災害時には、乳幼児や高齢者、食べる機能が弱くなった方、慢性疾患の方、食物アレルギーの方などへの配慮が必要です。

災害時だからこそ、このような方たちの食事は大切になりますので、できるだけ普段の状態に近い食事がとれるように備えておきましょう。

 

東日本大震災では、鶏卵・牛乳・小麦を除去したアレルギー対応食品を、1か月以上入手できなかった方がいます。

それぞれの状況にあわせ、少なくとも2週間分の備蓄が必要です。

 



【乳幼児の備え】

・ミルクの備え

どうしても母乳で足りない分は、粉ミルクを活用することもできます。

そのため、粉ミルクと哺乳ビン、紙コップや使い捨てのスプーンを備えておくと安心です。

 

・離乳食の備え

びん詰やレトルトの離乳食を多めにストックしておきましょう。

レトルトの離乳食は普段から食べ慣れておくことも大事です。

 

・好きな食品や飲み物

子供が日ごろから好きな食品や飲み物を備えておくと、

災害時でもリラックスしたり安心したりできます。

 

 

【高齢者の備え】

一般の家庭の備えとそれほど大きな違いはありません。

ただ、体力が落ちたときや食欲がなくなったときなどに備え、レトルトのおかゆやインスタントの味噌汁などがあると安心です。

体が弱ったときにどんなものが食べたくなるかを想像し、備えましょう。

 

 

【食べる機能が弱くなった方の備え】

かむことや飲み込むことなど食べる機能が弱くなった人や、

栄養状態がよくない人を対象にした介護食品(スマイルケア食)を活用しましょう。

レトルトの介護食品やとろみ調整食品など食べる機能に応じて様々なスマイルケア食があり、ドラッグストアで購入できます。

 

 

【慢性疾患の方の備え】

慢性疾患の方は、災害時に症状が悪化しがちです。日ごろから、栄養バランスの良い食事を心がけ、食塩やアルコールを控え、肥満に気を付けておきましょう。

また、医師が処方した食事療法を普段と同じように継続できるよう、備蓄する食品の内容を工夫しましょう。

缶詰やインスタント食品、レトルト食品などは塩分が多いため注意が必要です。

 

 

【食物アレルギーの方の備え】

アレルギーの原因食物(アレルゲン)は、人によって異なります。

利用される方のアレルゲンが含まれていない食品を選びましょう。

また、アレルギー対応食品は、災害時には特に手に入りにくくなるので注意が必要です。

例えば、アレルギー対応の粉ミルクアレルギー対応の離乳食、レトルトなどのおかゆやごはん、缶詰・レトルト食品・フリーズドライ食品、好物の食品、飲み物を備蓄しておきましょう。

 

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◎お役立ちリンク(農林水産省)
「災害時に備えた食品ストックガイド」
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html#01

「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html#02