最もお得(かもしれない)!!!新しい住宅ローンとは??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住宅ローンの新しい商品の開発が始まります。

 

国土交通省と民間の金融機関が協力して

「残価設定型」のローンの普及に向けて

2021年度より動き出します。

 

 

 

この「残価設定ローン」は

自動車のローンでは一般的な仕組みですが、

中々馴染みのない方もいらっしゃることと

思います。

 

そこで本日は「残価設定ローン」について

お話します。

 

 

・住宅ローンの借入を検討している方

・今後そのようなライフイベントがある方

・既に借入があり、よりお得に借入をしたい方

 

ぜひお読みください。

賢く借入を行うヒントが御座います。

 

 

【残価設定ローンの仕組み】

 

残価設定ローンとは、

借入額と将来の住宅価値の差額のみを

返済していくローンです。

 

<計算式>

 

(借入額) ― (将来の住宅価値) = (ローン返済総額)

 

 

つまり、将来的にその住宅が持つ価値を設定し

その分を借入額から軽減することができます。

 

これにより、毎月のローン返済負担を

減らすことができます。

 

 

例で以下の条件を考えます。

 

借入額:6,500万円

将来の住宅価値:1,400万円

借入期間:35年

金利:1.5%

 

 

このような条件の場合、毎月の返済額は

 

・通常の住宅ローン:約20万円

残価設定ローン約17.4万円

 

と月々約2.6万円支払いを軽減できます。

 

Q ローンが満期を迎えたらどうなりますか。

 

ローンが満期を迎えた場合は

主に以下の手続きを取ります。

 

(1) 残価で住宅ローンを買い取る(例の場合は1,400万円)

 

(2) 再度ローンを組む

 

(3) 家を売却する

 

 

 

【現在の残価設定ローン市場】

 

このような仕組みは自動車ローンでは

一般的ですが、住宅ローン市場では

まだまだ普及していません。

 

昨年11月に新生銀行が取り扱いを

始めましたが、対象地域が

東京や神奈川県の一部エリアに

絞られているなど普及はしていません。

 

今回の官民一体での取り組みで

普及を図っています。

 

 

【残価設定ローンの課題と今後】

 

日本は気候の特性上雨風や湿気の影響を

とても受けやすく、時間が経過すると

資産価値がほとんどつかない住宅が

多く存在します。

 

また、貸出を行う金融機関がそのような状況の中

適切に資産価値を算定できるノウハウを持っていない

こともまた課題となってきます。

 

 

今回の官民一体のプロジェクトで予算を投入することや

税制優遇を受けられる「長期優良住宅」が増えてきていることから

「残価設定ローン」が住宅市場導入へ向けた動きが

加速しています。

 

 

【あとがき】

因みに、筆者は元銀行員であり

住宅ローン業務の担当も行っていたことが

あります。

 

Nihonbashi Family Officeでは

住宅に関するご相談や

その他お金に関するご相談も

承っています。

 

 

お問い合わせよりお申込み下さい。

 

参照:日本経済新聞『住宅に残価設定ローン、返済負担を軽減 官民で開発』

   新生銀行『支払額軽減住宅ローン「新生パワーセレクト」の取扱開始について』