育休給付金引き上げ検討。育休給付金っていくら貰えるの??
政府で育児休業給付金の支給水準の
検討が始まりました。
育児休業給付金とは育児休業中に収入が
減ってしまうのを防ぐための給付金制度
です。
育児休業給付金とはどのような仕組みなのか。
そして、今回どのような変更が議論されている
のか見ていこうと思います。
<どういった制度?>
従業員が育児休業中にもらえる給付金
です。育児をする労働者の職業生活の
円滑な継続を目的に創設され、平成7年
4月1 日から施行されました。
<いくらもらえるの?>
休業する前の賃金によって決まります。
休業日から180日目までは67%、181日目
以降はその50%です。
因みに、給付金には税金や社会保険料は
かかりません。
<いつまでもらえるの?>
基本的には子供が1歳になるまでです。
父母共に育休を取得した場合は1歳2ヶ月まで。
認可保育園の空きがない場合は子供が2歳に
なるまでです。
<誰が貰えるの?>
原則、男女共に「育児休暇を取得する日前に2年間
雇用保険の被保険者期間が12カ月以上ある人」が
対象です。
また、雇用形態は問わず、パートや契約社員でも
条件を満たせば支給されます。
<今回議論されている内容は?>
今回議論されているのは、「もらえる金額」に
ついてです。現状の賃金の最大67%といった
給付率を80%まで引き上げようとしています。
これにより、育児休業給付金を受給している間は
社会保険料等の支払いが免除されるため、
育休取得前の手取りの月収とほぼ同じ額を
受け取ることが可能になります。
現在、これらを3月末までに策定を目指す方向で
話が進んでいます。
育休の取得率は女性が80%を超えているのに
対して男性は6.16%と低い水準となっています。
給付金額を引き上げることで男性の
育休取得率が向上することが狙いとされています。
しかし、育休給付の財源は主に雇用保険と国庫です。
支給率を上げるには雇用保険料率が引きあがる
可能性が高いです。
育児休業給付金の引き上げへ向けた議論は難航する
可能性が高そうですが、より育休を取りやすい
社会を作るためにはこれらの課題にしっかりと
向き合っていかなければいけません。
もし、お金に関してより詳しく知りたい
という方は下も併せてごご覧ください。