先進医療から外される
2019年12月5日 「第81回先進医療会議」
が開催されました。その中で「多焦点眼内
レンズを用いた水晶体再建術」が評価者に
より、2020年3月末を持って先進医療から
取り消しされることが決まりました。
正式には2020年3月に厚生労働省より告示
される予定です。
さて先進医療とはなんでしょう。
保険のきかない医療=先進医療ではありません。
高度な技術を用いた治療のうち、厚生労働大臣
から承認を受けた医療です。
そして健康保険と併用ができます
(先進医療分は全額自己負担になります。)
同じく健康保険が適応されないものとしては
「自由診療」があります。
先進医療とは健康保険の対象にできるかの
審査段階の医療で、経過を観察し、いずれ健康保険の
仲間入りをすることになります。なのでいつかは
先進医療から外れることになっています。
「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」
とは何でしょう?主に加齢により発症する、
白内障や老眼を効果的に治す治療です。
費用も65万くらいとかなり高額になりますが、
厚生労働省の先進医療実績資料によると、
日本における1年間の先進医療の実績件数の、
およそ90パーセント弱を占める術式となっています。
高齢化社会への加速で需要が高くなり、今回の
見直しに至ったのでしょう。
2020年4月以降「多焦点眼内レンズを用いた
水晶体再建術」はどのような取り扱いになるか
というと「選定療養」となります。
「選定療養」とは疾病に対する治療としては
認められないが、患者個人の生活向上を助ける
治療です。選定療養も保険外併用療養なので
「保険診療+差額代」の医療費が必要となります。
*差額代とは個室代や差額ベット代を指します。
さてご加入の医療保険等には、先進医療特約が
付いてはいないでしょうか?その場合、3月までに
手術するのがお得!と言えるでしょう。
3月までなら、保険で負担を全額賄えます。先進
医療特約に未加入の方の場合は、4月以降の手術が
良いと言えるでしょう。
4月以降は保険が適応されることで、価格競争も加わり
今より値段が下がることも見込まれます。
今までは先進医療として保険で賄われたため高額設定
だった医療費ですが、今後は価格が下がると見込まれます。
先進医療から外れると価格競争が起き値が下がることが
多々あります。
よって、今よりももっと手軽に「多焦点眼内レンズを
用いた水晶体再建術」を受けることが出来るように
なるかもしれません。
まずはご加入の証券でどのような内容の保険か確認
してみましょう。保険会社や保険の種類によって、
既に対象から外れている場合もあります。
もし、お金に関してより詳しく知りたい
という方は下も併せてごご覧ください。