災害時の避難、安全なら在宅避難も。
災害による被害をできるだけ少なくするためには、
一人一人が自ら取り組む「自助」、
地域や身近にいる人同士が助け合って取り組む「共助」
、国や地方公共団体などが取り組む「公助」が
重要だと言われています。
その中でも基本となるのは「自助」、
一人一人が自分の身の安全を守ることです。
自助に取り組むためには、まず、災害に備え、
自分の家の安全対策をしておくとともに、
家の外において洪水や地震などに遭遇したときの、
身の安全の守り方を知っておくことが必要です。
■ライフラインの停止への備え
大災害が発生したときには、電気やガス、水道、通信などの
ライフラインが止まってしまう可能性があります。
ライフラインが止まっても自力で生活できるよう、
普段から飲料水や非常食などを備蓄しておくことが大切です。
○備蓄品の例
●飲料水:一人1日3リットルを目安に、3日分※を用意
●食品:ご飯、レトルト食品、缶詰、ビスケット、
板チョコなど、一人最低3日分※の食料
●下着、衣類
●トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど
●マッチ、ろうそく
●カセットこんろ
●フル充電にしたモバイルバッテリー
●懐中電灯やヘッドランプ、交換用の乾電池
●携帯型扇風機やうちわ、カイロなど
◎マスク、アルコール消毒液、体温計
※3日分は最低限の量で、「1週間分以上」の備蓄が望ましい
※飲料水とは別に、トイレを流したりするための水も必要。
日頃から水道水を入れたポリタンクを用意する、
風呂の水をいつもはっておくなどを
■在宅避難(分散避難)
万が一、水害や津波、地震などが発生した際、
新型コロナウイルス感染を恐れ、
漠然と避難しないという選択をしないよう、
気象情報や市が発令する避難情報等に注意して、
早めに避難するなど命を守る行動を
とることを最優先してください。
この避難する場所についてですが、
・自宅が浸水する可能性がない場所
・土砂災害の危険がない場所
・マンション等の上層階
等に住んでいる場合は、避難先の選択肢は、
定められた避難所(指定避難所)だけではありません。
災害の余波に対しても自宅の安全確保が十分想定できて、
居住の継続ができる状況であれば、
住み慣れた自宅での生活を続ける「在宅避難」
も視野に入れておきましょう。
ただし、上記のような備蓄がなければ
この選択肢はなくなってしまいます。
買いだめをするのではなく、普段から少し多めに食材、
加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく
買い足していきながら、常に一定量の食料を家に
備蓄しておく方法で備えるよう心掛けてください。
また、自宅外に避難する場合、
安全が確保できる場所であれば、
避難所でなくても問題ありません。
あらかじめ、より安全な近くの親戚や知人の家などを
自主避難先としてお願いしておくなど、
なるべく避難先を分散できるようにしておくと安心です。