今も昔も食べ過ぎ、飲み過ぎは健康の大敵
「朝・粥4椀、はぜの佃煮、
梅干しの砂糖漬け、昼・粥4椀、
鰹の刺身1人前、南瓜1皿、佃煮、
夕・奈良茶飯4椀、なまり節、
茄子1皿。2時過牛乳1合ココア混ぜて、
煎餅菓子パンなど10個ばかり、
昼飯後梨2つ」。
これは明治の文豪、
正岡子規が病床にあったなかの
ある日の献立です。
彼は結核のため35歳の若さで
亡くなるのですが、
死期を早めた原因に
この大食があったようです。
その頃は結核の特効薬はなく、
滋養のあるものを食べて
体力をつけることが
治療法のひとつでした。
そのためこのような大量の
食事をしたようですが
(もともと大食だったようです)、
それが原因で内臓の調子も悪くなり
(消化しきれず吐いてしまった
と記しています)、
結果的に寿命を縮めた
とも言われています。
もちろん栄養を摂ることは
とても大事ですが、
これは明らかに食べ過ぎですよね。
このように大量の食べ物を
食べるのが健康の基本と
されていた時代もありました。
昔の人のことを
笑ってはおられません。
生活習慣病の大きな原因のひとつが
「食べ過ぎ、飲み過ぎ」なのです。
今の日本、栄養失調で亡くなる人は
まずいないでしょう。
しかし、食べ過ぎ、飲み過ぎで
体調を崩す人は周囲にたくさんいます。
過ぎたるは及ばざるが如し。
節制した食生活が健康のもとです。
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