「富裕層は税率が低い」という真実

「お金持ちは税率が低い」という真実を受け入れることができるだろうか。

『「累進課税」という制度があるから、そんなことはない』と思う人もいるだろうが、

「お金持ちほど税率が低い」という真実を否定する根拠にはなり得ない。

累進課税とは、

収入が多い人や資産が多い人ほど高い税率が課せられる仕組みである。

この仕組みが適用されるのは所得税や相続・贈与税である。

国税庁 「所得税の税率」より

税率低下の「1億円の壁」とは

先述したように、所得税は「累進課税制度」をとっている。

つまり所得が多くなればなるほど税金負担は多くなるはずだ。

しかし、実際はそのようになっていない。

以下の図をご覧いただきたい。

内閣府 「第19回税制調査会 財務省説明資料(個人所得課税)」より

コチラの図は申告増税者の合計所得金額(横軸)と所得税負担率(縦軸)を表している。

累進課税制度であるならば所得金額が増えるにつれて税負担率も上がるはずである。

つまり右肩上がりのグラフになるはずだ。

しかしこのグラフはどうだろう。

確かに途中までは右肩上がりで推移しているが、途中から右肩下がりに転じている。

その地点が合計所得「1億円」であることから「1億円の壁」と言われているのだろう。

この図は内閣府の資料である。

「累進課税制度によってお金持ちであるほど税金負担が大きい」と言うのは真実ではない。

むしろ、

「合計所得が1億円以上になると、税金負担は減少している」と言うのが真実である。

富裕層は税率が低い理由

では、なぜこのようなことが起きているのだろうか。

「お金持ちはグレーなやり方で税金負担を減らしている」という主張は筋違いだろう。

中にはグレーなやり方で税金を減らしている人もいるかもしれないが、

今回の話に限っては残念ながらそのような自己正当化は無駄だろう。

何故ならルール上、このようになるのは必然だからである。

理由を少しだけ紐解いていく。

以下をご覧いただきたい。

日本経済新聞 「富裕層の所得5.6兆円、6割は低税率適用 財務省分析」より

こちらは所得が1億円を超える納税者の所得の内訳である。

ご覧の通り「株式や土地・建物の売却益など」が所得の多くを占めている。

これを見て既に察しが付く人もいるだろう。

所得の6割を占めるこれらには「低税率が適用」されているのである。

現状、これらに対する税率は20.315%である。

この税率は所得に関係なく一律である。

だとすると、

例えば1億円を得るときに

「累進課税制度の税率」で受け取るか、

「低税率」で受け取るか、

当然税金負担率が変わってくるのは言うまでもないだろう。

「1億円の壁」を超えるには

「1億円の壁」を超えたいと思ったときにどうすれば良いだろうか。

答えは単純だろうか。

「所得が1億円を超えればい良い」

「所得が1億円を超える為にはどうすれば良いだろうか」

と考えるとまた別の結論に辿り着く。

必ずしも

「1億円を超える必要はない」

ことはここまででご理解いただいていることだろう。


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